脊椎にある靭帯に骨が発生してしまい脊髄を圧迫している状態です 骨ができやすい体質の人が、発症し家族的素因があります。

  

 

 

脊髄の圧迫が強い場合は転倒など軽微な外傷で手足の麻痺が発生することがあるので注意してください。症状が軽い場合は、薬物療法などの保存的治療を行います。手指の運動障害や歩行障害が出てきた場合には、手術が必要となる可能性が高くなります。手術が必要となった場合には、難病指定を受けると、費用の一部は公的援助が受けられるので、1F医療支援センターで相談してください。
後縦靭帯骨化症は遺伝的な因子があることがわかっています。家族の中に靭帯骨化症と診断された人がいるならば、一度はレントゲンを撮って確認しておいた方が良いでしょう。お祖父さんやお父さんに靭帯骨化があり、ご自身に糖尿の気があったら、これは最も危険なタイプですので、このような場合は早めにレントゲンを撮っておいた方が良いと思います。40才で何ともなくても50才になって出てくる人もいますので、5年に1回くらいの間隔で確認することをお勧めします。

東京医科大学 整形外科 遠藤健司
参考図書:
頸椎診療のてびき(丸善出版) 遠藤健司 著